すいまの振り返り

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インフラ勉強会セッション 入門 AWS認定

インフラ勉強会で2019/4/25に登壇したセッションです。

AWS認定のアソシエイトレベル3つ※に合格した区切りとして、各試験の概要と試験を受けるまでのプロセス、勉強に使った教材の紹介をしました。

※アソシエイトレベル

記事の中でも↑の略称(SAAなど)を使用します。

wp.infra-workshop.tech

scrapbox.io

概要

  • AWSとは
  • AWS認定とは
  • 試験区分
  • 試験範囲
  • 受験プロセス
  • 教材

コメント要約

「」がいただいたコメント(意訳)です。

試験区分について

  • クラウドラクティショナーを受験したがAWS ConfigやCloudFormationなど名前から内容が連想できないような紛らわしい名前が多くて覚えづらかった」
    • Inspectorなど直接的な意味のサービス名もありますがそうでないものも多いので名前から推測するのは難しいですね
    • 他にもIAMの「ロール」は他のサービスで用いる場合のものとニュアンスが違ったりします
  • 「検証でサーバを立てるためにEC2を使っている 放置されているものやセキュリティ設定の確認や不正利用に気づきたい&コスト管理といった運用もやる場合、ソリューションアーキテクトとSysopsどっち方面に進むのがいいですか」
    • 運用の部分も「気づけるように設計する」のが重要になってくると思うのでSAAがいいと思います。
    • SAA → SOA はプラスの勉強量もそんなになかった印象です。

受験プロセス(特に会場選び)について

  • 「東京はまだしも地方は受験するのすら一苦労」
    • 公式は「受験会場増えたよ!」と言っていますが、これまで進出していなかったエリア(国)に増えたという印象で、既存のエリアの充実はあまり…な感じです。
  • 「ピアソンは平日10~16時くらいまでしか空いていなかったので、会社の昼休みに行ってきた 昼抜き&遅れたらヤバいのでプレッシャー」
    • 休日に受験できる会場はごくわずかですね。平日であっても時間帯や受験会場までの移動時間を考えると休みを取らないと難しかったりします。
    • 私が受験したときも会場によっては午後半休で行けましたが、13時開始でちょっと距離があると1日有給を使いました。
  • 「銀座CBTS歌舞伎座テストセンターで受けたけどよかった」
    • 受験者も多いので受験会場の情報が集まりやすいのも東京のいいところですね。
    • 就活のときにSPIを受けるような「テストセンター」が受験会場になっていることもあります。
  • 「受けた時USキーボードでした メールアドレス打ち込むのに@の位置がわからなくて焦った」
    • つながっているキーボード自体がUSキーボードのこともあるし、JISキーボードがつながっているのにUSキーボードとして認識していることもあるようなので注意が必要です。
    • 私が受けた時はキーボードを一切使わなかったのですが、Webカメラ越しに監視している試験官とのやり取りをすることもあるようです。
  • 「PSIよりピアソンの方が無難そう」
    • 公式な設備があるのはPSIのようですが、システムの不具合や受験に際しての窮屈さがあるようです。
    • ピアソンの会場は、委託のような形なのでゆるいことが多いようですが、会場の数が少ないのがネックです。
  • 「PSIで申し込んだら、PSIのシステム上は申し込み済になってたけどAWSへ申し込まれて無いっていうバグを引いたらしく、当日試験会場で試験受けられずに帰らされました その後、データ修復してもらって後日再試験しました しかも会場にいる人は何も知らないので、「AWSに自分で電話して確認してください」と電話させられました」
    • 受験した方のブログをいくつか見るとこういった不具合や会場側との認識齟齬が発生する場合があるようです。
    • このような場合、受験会場の方は頼りにならず、自分でなんとかすることになるとのこと。

合格時の別の区分の再認定について

  • 「SAA受けた後、専門試験のAWS認定セキュリティ合格したら、SAAも再認定されるんですかね? それともAWS認定セキュリティは上位資格ではないという扱いになるんでしょうか」
    • 他の試験区分合格による再認定はどれに合格してもよいというわけではありません。
    • 専門知識の区分はその区分そのものに再度合格する必要があります。
    • 他の区分に合格することで再認定されるのは、クラウドラクティショナーとアソシエイトレベルだけのようです。
      • クラウドラクティショナー:アソシエイトレベル or プロフェッショナルレベルのどれか
      • SAA:ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル
      • SOADVA:DevOps エンジニア – プロフェッショナル
    • 公式: AWS Recertification(再認定)

勉強法について

  • 「やはり手を動かすのが最重要」
    • 座学だけでサービスが動作する様子をイメージするのは難しいです。
    • 試験では状況や要望に合わせてサービスを扱うシーンをイメージすることが重要なので、実際に触っておくとイメージしやすくなります。
    • AWSは無料枠もありますが無料枠の中だけのサービスでは限界があります。
    • 私が勉強用に構築した環境の課金額はトータルで\4,000ほどです。月にすると\1,000もいかないぐらい。
      • 起動しなければ料金が発生しないものがほとんどなので使う時だけ起動すればOKです。
      • ただしRDSは7日後に自動で起動してくるので注意が必要です。
      • スナップショットやバックアップのストレージ分は起動していなくても課金されるのでこれも注意。

その他

  • AWSの3層アーキテクチャとは何ですか?」
    • 3層アーキテクチャの言葉自体はAWSに限ったものではありません。
    • 以下の3層です。
      • WebAPサーバ:EC2などのコンピューティングサービス MVCモデルにおけるView
      • APサーバ:EC2などのコンピューティングサービス MVCモデルにおけるController
      • DBサーバ:RDSなどのデータベースサービス MVCもでるにおけるModel
  • 「なぜ3冠と取ろうと思ったんですか?」
    • 資料の中でも言及していますが、試験範囲は割と被っているのでどうせなら全部受けようと考えました。
    • 今の時点で業務でAWSを使っていないのでどの方向性に進むかわからないから汎用的にというのも理由の一つです。
    • クラウドコンピューティングは大学でネットワークをやっていたこともありもともと興味があって、シェアの大きさからAWSを選びました。
    • 好きなことを勉強するのは楽しいので、趣味の一環と言っても過言ではありません。

感想

試験やAWSの中身というよりは、「受験にあたっての注意事項」が主な内容のセッションでした。

実際に合格された方のブログなどを見ると、結果やトラブルについては触れられていましたが受験の流れについてはあまり語られていなかったのでプロセスやハマりポイントについてお話しました。

AWSに興味がある/スキルが必要な方にとってはAWS認定の勉強をすることは有意義なことだと思います。

クラウドラクティショナーやSAAに関しては本も出ていますので、興味があれば勉強/受験してみてください。 受験料は安くないのでお気軽に、というわけにはいきませんが…

インフラ勉強会の資格チャンネル #資格 でこのセッションがいい刺激になりSAA合格しましたというメッセージを見かけました。 おめでとうございます!勉強期間は4日とのこと…すごい。 ブログも書いていらっしゃるようなのでご紹介↓

sugimura.cc

私とAWSの今後

AWSは今のところ業務では直接使うことはしていませんが、今後はもしかしたら…

AWS認定はプロフェッショナルレベルになると難易度がぐっと上がるので、いったんお預けかなと思っています。

勉強期間中に積んだ本を消化するところから…