良し悪しをひとつのファクターで決めるのは危険という話
ふわっと浮かんだネタです。
「いい○○」や「悪い○○」という表現ってありますよね。
このときの「いい」「悪い」ってどのような基準で決めていますか?
観点とスケールをポイントとして、浮かんだことをまとめます。
いい音とは?
今回は、「いい音」を題材とします。
「いい音」には、「聞いたらテンションが上がる」というシーンもありますが、
ここでは「心地よい音」と定義します。
「心地よい音」とはなんでしょうか?何によって決まるのでしょうか?
「高さ(周波数)」でしょうか?
「大きさ」でしょうか?
また「それらの時間的変化量の大小」でしょうか?
例えば、季節外れですが「風鈴」の音
要素は
- 小さめの音量
- 高い音(素材にもよりますが…)
- 一定でない周期
が挙げられます。
これらの要素がそれぞれ「ちょうどいい」から「心地よい音」になるのではないでしょうか。
これが崩れたらどうなるでしょう。
- 「高くて大きな音が連続で鳴り続けている」
- 「高くて一定でない周期のおとが大音量で流れている(聞こえてくる)」
- 「一定周期で高い音がかすかに聞こえてくる」
不快に感じたり、気になったりして
心地よい音とは呼びにくいですよね。
また、説明の中で「季節外れ」という言葉を使いましたが、
「季節」によって感じる心地よさが変わる気もします。
まとめ
良し悪しは
- 複数のファクターで決まる(そして重みが異なる)
- それぞれのファクターは大きければ、小さければよいというものではない
- 環境によっても左右される
ものと言えるのではないでしょうか。
ビジネスやプライベート、さまざまな場面で評価、比較するシーンはあると思います。
何をもって評価するかを見誤ると、評価の信頼性が低下します。
また、評価そのものや、評価した結果が複数人に影響する場合、この「評価する観点(モノサシ)」を揃えたり、合意しておかないと後々意見が対立するなんてこともあるかもしれません。
そして、評価指標はアップデートしましょう。
時代は進歩し移りゆくものです。